映画『少女』公式サイト

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Introduction

Story

Cast

92年生まれ。東京都出身。中学生でモデルデビュー。ドラマ「GTO」(12)、「とんび」(13)などで注目を集め、15年には「恋仲」で初の“月9ヒロイン”に抜擢された。主な出演作は、映画『江ノ島プリズム』(13/吉田康弘監督)、『すべては君に逢えたから』(13/本木克英監督)、テレビドラマ「ショムニ2013」(13)、「安堂ロイド~A.I knows LOVE?~」(13)など。主演をつとめた『アオハライド』(14/三木孝浩監督)では学生時代の切ない恋を、第28回東京国際映画祭のクロージング作品としても話題を集めた『起終点駅 ターミナル』ではこれまでとは異なる女性を演じ益々注目を集めている。待機作に『土竜の唄 香港狂騒曲』(16/三池崇史監督)、『鋼の錬金術師』(17/曽利文彦監督)がある。

91年生まれ。福岡県出身。09年から雑誌「CanCam」専属モデルとして活動。11年にドラマ「幸せになろうよ」で女優としての活動をスタートさせ、翌12年には映画『桐島、部活やめるってよ』(吉田大八監督)でスクリーンデビューを飾り、注目を集める。主な主演・出演映画は『黒執事』(14/大谷健太郎・さとうけいいち監督)、『女子ーズ』(14/福田雄一監督)、『近キョリ恋愛』(14/熊澤尚人監督)、『小野寺の弟、小野寺の姉』(14/西田征史監督)、『東京PRウーマン』(15/鈴木浩介監督)など。16年は本作のほかに、主演作『貞子vs伽椰子』が公開。待機作には主演作『ピーチガール』(17/神徳幸治監督)がある。他にもテレビドラマ、CMなど幅広く活躍し、各所から注目を集めている。

96年生まれ。ロサンゼルス出身。14年より日本での芸能活動をスタート。特技は水泳、アクション全般、空手、レスリング、水球、乗馬、スキー、ピアノ、 フルートなど多才。WOWOW ドラマW「夢を与える」(15/犬童一心監督)、映画『仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』(15/柴﨑貴行監督)、舞台「花より男子 The Musical」(16/鈴木裕美演出)、映画『ちはやふる』(16/小泉徳宏監督)など話題作に次々と出演。TBS日曜劇場「仰げば尊し」(16)で は、金髪に挑戦して木藤良蓮役を好演し話題を集める。今後の出演作として映画『チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』(17/河合勇人監督)『ピーチガール』(17/神徳幸治監督)の公開が控えている。

92年生まれ。東京都出身。12年に蜷川幸雄演出の舞台「日の浦姫物語」の娘役で女優デビューを果たす。14年に映画『MOOSIC LAB 2014 ~おばけ~』(坂本悠花里監督)で初主演。その後も『リュウグウノツカイ〜17歳の妊娠サークル〜』(14/ウエダアツシ監督)、『イニシエーション・ラブ』(15/堤幸彦監督)などに出演するほか、『色あせてカラフル』(15/横山久美子監督)では主演をつとめた。また、マーティン・スコセッシ監督の『沈黙』(17年公開予定)に出演するなど国内外問わず活躍中。これからの日本映画界を担う期待の女優のひとり。

72年生まれ。東京都出身。お笑いコンビ「アンジャッシュ」のボケ担当。お笑いのステージをはじめ数多くのバラエティ番組に出演するだけでなく、俳優としてもテレビや映画に出演。主な出演作に、テレビドラマ「フリーター、家を買う。」(10)、「救命病棟24時 第5シリーズ」(13)、「ルーズヴェルト・ゲーム」(14)、映画『クヒオ大佐』(09/吉田大八監督)、『恋の罪』(11/園子温監督)、『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』(14/佐藤信介監督)、『HERO』(15/鈴木雅之監督)などがある。

73年生まれ。東京都出身。アイドルグループ「SMAP」のメンバ−として91年に「Can't Stop!! -LOVING-」でCDデビュー。俳優としては89年、NHKの連続テレビ小説「青春家族」で主人公の弟・阿川大地役でドラマデビュー、翌年には『さらば愛しのやくざ』で映画デビューを果たした。93年に『プライベート・レッスン』(和泉聖治監督)で映画初主演を飾り、その後も『スーパースキャンダル』(96/岡村俊一監督)、『催眠』(99/落合正幸監督)、『桜、ふたたびの加奈子』(13/栗村実監督)で主演を務める。ほか主な出演映画に『シュート!』(94/大森一樹監督)、『笑の大学』(04/星護監督)、『十三人の刺客』(10/三池崇史監督)、『おしん』(13/冨樫森監督)などがある。

Music

大阪市出身。18歳からインディーズ映画を撮り始め、神戸女学院大学卒業後にNHKに入局。「NHKスペシャル」「トップランナー」など数多くのドキュメンタリーを企画・監督、キャリアを積む。03年に劇映画を撮るために独立。助監督をやりながらオリジナル脚本を書き続け、09年に 『刺青~匂ひ月のごとく~』で映画監督デビューを果たす。その後も『しあわせのパン』(12)、『ぶどうのなみだ』(14)と、オリジナル脚本・監督で作品を発表。『ぶどうのなみだ』は第38回モントリオール世界映画祭のワールド・グレイツ部門に招待され、世界的に高い評価を得た。15年に公開した『繕い裁つ人』は、大切なことを守りながらひたむきに生きる人たちを美しい映像とともに描いた感動作にして代表作に。また、近年はWOWOWのダークミステリー『硝子の葦』(原作・桜木紫乃)、ダメな中年サラリーマンが主人公の短編『オヤジファイト』など次々と新境地を開拓。17年には、ステップファミリーの父親の姿を描いた『幼な子われらに生まれ』が公開予定。

 いつか、17歳を主人公にした映画を撮りたいと思っていました。自分勝手で尺度もはっきりしていないのに自我が強く、それでいて傷つきやすい、そういう少女たちを一度、描いてみたかったんです。17歳くらいって、大人からすれば「キラキラしていて、人生で一番良い季節」に映っていたとしても、実際はとても狭い世界でいろんなことが起きていて、生きづらさを感じている事が多いように思います。もしかすると暗闇の中を息を殺して進んでいる感覚に近いかもしれません。そういう青春もある。キラキラとしている青春なんて自分にはなかった、とよく聞く事がありますが、こういう青春こそが“青春”で“17歳”だと感じていました。
 湊かなえさんの原作を読んだとき、正直、物語として映画化するのはとても難しいだろうなと思いました。ですが、そこに書かれていた“夜の綱渡り”という言葉はまさに17歳の感覚そのもので、なんてぴったりな表現なのだろうと釘付けになりましたし、何より主人公が疾走するシーンの映像が鮮やかに浮かびました。原作の設定とは違いますが、海辺の美しい夕景の中を疾走する少女の姿です。自分が映画にしたいと思う基準のひとつに、映像が浮かぶかどうかというのがあります。それで「17歳」「夜の綱渡り」「疾走」をキーワードにプロットを書き始め、松井香奈さんと二人三脚で脚本を作りました。自分勝手で繊細な少女たちの青春映画に仕上がったと思います。

 17歳は“死”と背中合わせの時期かもしれません。この映画のなかでも、敦子は「死にたい」とつぶやき、由紀は「死ね」と口走る。簡単に人のことを「死ね」と思うし、自分も「死にたい」と思う。紫織が語るように「リアルじゃない」からかもしれません。むしろ、非常にリアルなのかもしれません。いずれにしろ、死を考える事は生を考える事、少女二人にとっての「生とは何か」を見つめたいと思いました。
 原作では「人の死を見たことがあるか」というのが(人間の)裏側を見るきっかけになっていますが、映画ではそこを起点にはしていません。17歳にとって、何が死に近いほど嫌なことなのかを考え続けました。自我が肥大しているその子たちが傷つくのは、その肥大した自我が崩壊して、尊厳を傷付けられた時なのではないかと。尊厳を傷つけられる度に、それぞれの裏側に隠していた“闇”がめくられ死を意識していく。その中で「人の死を見たことがあるか」と問われて行動に拍車がかかっていく、というのが面白いんじゃないかと。
 私にとって闇とは──たとえば、森の中に誰も触れていない石があって、その石をめくって裏側を見たいけれど怖くて見ることができない、でもめくるとうわっと蠢(うごめ)く何か──のようなものではないかと思っています。石の裏を見なければ、森に差し込む光の輝き、木々の緑の瑞々しさ、美しいものだけを見て進めるのに、石をめくってしまうことで見たくないものまで見えてしまう。この映画では、石の裏をどんどんめくってしまう、そんな感覚を目指しました。

 由紀も敦子も、気持ちの流れを繊細に演じなくてはならない難しい役ですが、全然違うイメージの役者さんに演じてもらえたら面白いと思いました。笑顔が魅力的で明るくキラキラと輝いているイメージの人に自分勝手で繊細な女子高生を演じてもらいたい。そして、その役を演じる事で今まで見たことのないその人を映画に焼きつけられたら面白いなと。それが本田翼さんと山本美月さんにお願いした理由です。2人ともタイプが全然違うので、演出も違ってきます。本田さんは、動きや言い方を具体的に説明することで、そこから広げて演じてくれる役者さんでした。山本さんは、具体的な事を言わずに、このシーンに至るまでの気持ちを耳元でささやく、するとみるみる表情が作られていく。2人とも違う意味で感度の高い魅力的な役者さんです。
 本田さんは、憂いをおびた表情がとても魅力的で。私は現場で彼女の事を「生意気シャルロット」と呼んでいたくらいです(笑)。クランクインは映画の冒頭、終業式のシーンでした。最初のシーンは本田さんのアップ、遺書を語るところから始めたかった。瞳のなかにどれだけ理不尽な怒りを込められるかが鍵だと思ったので、いままで生きてきた中で経験した、理不尽な怒りをぜんぶ思い出してほしい、そのすべてがキャメラの向こう側にあると思って演じてほしいと伝えました。とても良かったです。この時の目で由紀というキャラクターが生まれました。その目によって、由紀は不機嫌で何かを抱えているようだけど、何を考えているのか分からないキャラクターだと映る。由紀はどんな人間なんだろう? 誰を憎んでいるの? 死を見たいって、人を殺しちゃうの? どうなの? と追いかけていくと、最後の最後で一番の核の部分──由紀はどんな人間で、どんなことを思っていたのか、敦子への想いが見えてくる。そこへ向かっていくミステリーでもあるんです。
 一方、山本さんの演じる敦子は、剣道部で全国優勝の経験があって、明るくて強い、心身共に健康的なキャラクターです。元々の敦子の性格は山本さんと近いと思います。でも、ある出来事がきっかけで自信を失い、いじめられてボロボロになるのですが、そんな敦子をどこまで演じられるのかが山本さんの挑戦だったと思います。人気者が崩壊して行く様を繊細に演じてくれました。なかでも印象に残っているのは、高雄の部屋で由紀の書いた小説を最後まで読むお芝居。手持ちキャメラで長回しで、10テイク以上撮りましたが、納得するまでやりたいという根性を強く感じました。
 2人とも、負の感情=闇とひたすら向き合わなければならなかったわけです。それは役者にとっては苦しい事です。だからこそ逃げ道を作りたくなかった。撮影中は2人に対し、家に帰って美味しいものを食べてほっこりしたり、友達に愚痴を吐き出してスッキリしてほしくなかった。地方に泊まり込んで撮影することで、自分の演じるキャラクターから逃げられないようにしました。そのかわり、それぞれの抱える闇に私自身もずっと寄り添うから、と。一人にはさせないから、と。それは他の登場人物(役者)に対しても同じです。全員が(母親や父親役も)闇を抱えている役なので、たとえ何が起きても、その人の膿が見えても、踏みとどまって闇を一緒に見続けようと思い、とにかく役者さんに寄り添っていました。

 冒頭で由紀たちが読み上げる遺書は、原作では、ある一人の少女の遺書です。これこそ少女たち全員の静かな怒りであり心の叫びだと感じ、全員で読み上げる演劇的なシーンから始める事にしました。そして、この中の誰が死の底へ堕ちていくのか? というミステリーとして描こうと思いました。誰が死んでもおかしくないし、これは誰かの特別な話ではなく、少女みんなの物語ということです。「空気もたくさん読んだし、悪口もたくさん聞いてあげた」という台詞やLINEのやりとりなど、実際の女子高生たちに話を聞いて、どんどん台詞を足していきました。
 全体的には、少女たちの息苦しさや閉塞感を映像的にどう表現するかをずっと考えていました。映画は「遺書」という台詞で、演劇的に叫ばれる少女たちの静かな怒りから始まって、(原作の設定とは違う)規律正しい女子高という空間、そこで演じられる〝友達〟との会話や態度、伝統行事としての一糸乱れぬメイポールダンス、美しいからこそ脆く儚く感じるロケ場所や美術や衣裳を盛り込んでいきました。あとは“息苦しさ”や“死”のイメージとして“水”“水辺”“水中の少女たち”を撮る事にしました。そして、ラストの由紀と敦子が語るシーンの高台です。原作では街の中にある公園でしたが、「世界は広い」ということをどうしても視覚的に見せたかったので、自分たちの生きる場所を客観的に見られる場所でなくてはならなかった。それを撮ることのできる場所としてロケする街を選びました。
 この映画は“友情”の話でもあります。女子同士のコミュニケーションは複雑で、そこに真の友情関係があるかないかは、信じる事でしか証明できないように思います。少しでも疑い始めると、そこから簡単に崩れていく。日本映画ではあまり描かれない「女の友情は、生きる事に必要か。必要でないのか」を見つめたいとも思いました。自分の勝手な解釈ですが、闇は暗くて怖いものではあるけれど、醜いものを隠してくれる、逃げ込める場所にもなりえると思うのです。そこには、何も見えない誰からも見られない「自由」が広がっているかもしれません。光りが希望か、闇が絶望か、そうではないのではないかと感じるのです。主人公たちも死を口にしながら、闇の中でずっと“自分にとって本当に生きていると言えることは何なのか”を探し続けています。それは、何かをしている時なのかもしれませんし、誰かの手を握っていることなのかもしれません。闇だから見えてくる事があると思うのです。むしろ、考えない人には闇は存在しないのではないでしょうか。
 いろんな闇を抱えて「夜の綱渡り」を続けている人にとって、この映画が闇の逃げ場所となり、そこから本当の意味で“生きていると思える何か”が見えてくるきっかけになったら、ほんとうに幸せです。

Music

73年広島県生まれ。05年第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。07年第35回創作ラジオドラマ大賞を受賞。同年「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞。08年同作品を収録した『告白』(双葉社)でデビュー。同作は「2008年週刊文春ミステリーベスト10」第1位、09年第6回本屋大賞を受賞した。12年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞短編部門を、16年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞を受賞。主な著書に『贖罪』『Nのために』『夜行観覧車』『境遇』『母性』『リバース』『ポイズンドーター・ホーリーマザー』など多数。『告白』をはじめ多くの作品が映像化されている。映画化されているのは、『告白』(10/中島哲也監督)、『北のカナリアたち』(12/阪本順治監督)、『白ゆき姫殺人事件』(14年/中村義洋監督)。

脚本は事前に読んでいましたし、撮影現場にも見学に行かせていただきましたが、そこからイメージしていた以上に、本当に素晴らしい映画に仕上がっていて、この『少女』という作品は、とても幸せな作品になれたなと感動しました。「人の死を見てみたい」という衝動から始まる物語ですが、「死を考える」ということは、イコール「生を考える」「命を考える」ということ。自分にとって生きるとは何だろう、その中で寄り添ってほしい人は誰だろう、ということに気づかせてくれる作品ですので、生きづらさを感じている人たちにぜひ見てほしいと思います。

Music

60~70年代のロックとブルースを基調にしながらも、新しい時代を感じさせる、松尾レミ(Vo/Gt)&亀本寛貴(Gt)からなる男女二人組新世代ロックユニット。2014年に1st ミニアルバム『焦燥』でメジャーデビュー。松尾レミの日本人離れしたハスキーな歌声が、多くのクリエイターを夢中にさせ、既に9つものCMで歌唱を担当。7月に発売した最新作2nd アルバム『Next One』はオリコン週間アルバムランキングで堂々9位、iTunesロックアルバムチャートでも1位を獲得する等大注目を集める。今夏公開映画『ONE PIECE FILM GOLD』主題歌「怒りをくれよ」、映画『少女』主題歌「闇に目を凝らせば」等10曲を収録。9月からは、最新アルバムを引っ提げて「Next One TOUR 2016」が全国13か所にて開催することが決定しており、ファイナルは10月30日STUDIO COASTにて開催される。